「Vintage Style」 Cath Kidston
基本的にシンプルでナチュラルなスタイルが好みでしたが、ここ数年、ソフトなきれいめパステルカラーや洗練されたテイストの花柄のヴィンテージファブリックを使った世界に
惹かれています。
Cath Kidson
の商品は、日本でもセレクトショップなどで一部手に入るので、ご存知の方も多いでしょう。
私のCathの商品との最初の出会いは、数年前、ロンドンの家の近所にあった子供服のセレクトショップでした。その時は、なんて洒落た色使い、
かわいいプリント!、でも子供服専門なんだ、がっかり、と思っていました。その後、Portbello
Market の帰りにHolland Park
をぼーっと歩いていて偶然ショップをみつけました。現代のイギリスにこんな可愛いモノがあるなんて(しかも大人用)、と感動しました。それから少しずつ集めています。
イギリスのお店では、お客さんはどちらかというと大人の女性が多いようです。けっしてお安いわけではない価格帯というのもありますが、上品で可愛いテイストが大人の女性のオンナごころをくすぐるのでしょう。ダンナさまらしきオジサマが一緒に小花柄のテーブルクロスを選んで
いる姿はほほえましい限りです。

彼女はもともとインテリアデザイナーで、さまざまなスタイルを見てきた結果、子供のころに親しんだ、古いのに新鮮でオリジナリティのあるオールドプリントやファブリックの世界にたどりついたようです。スマートな骨董品や豪華なダマスク織の布地には興味なく、ジャンクショップやマーケットをまわって
明るく生き生きとした花模様のファブリックをさがし求め、サラサ木綿でランドリーバッグを作ったり、壁紙をタンスに貼ってリフォームしたり、あまったリネンの切れ端を巻きタオルにしたり、といったアイデアを商品化し、自身のショップにおきました。
この本は、そんな彼女のインスピレーションが詰まっています。センスのよいきれいなヴィンテージファブリックを中心に、古いモノのもつ魅力を新鮮によみがえらせ、現代風にアレンジしています。
色使いやパターンの組み合わせ、家具との調和、と参考になります。カラフルなキッチン用品、ほお擦りしたくなるようなやわらかな色合いの毛布のあるコジーなベットルームと、ペラペラめくっているだけでも心地よく幸福な気分になれます。バスルームに暖炉、はちょっとムリですけどね。
私の持っている本は、イギリス版ですが、USA版を日本でも購入できます。 Cath Kidson
の商品は「ロンドン三越」でも一部扱っているので、ロンドンに行ったけれど、Cathのお店に行く時間がない!という方はどうぞ。
「Vintage Fabric
Style」 Lucinda Ganderton
くすんだ色のリネン、いい具合にかすれた花模様のカーテン生地、懐かしい気持ちにさせてくれる、心をなごませてくれる、色とりどりのヴィンテージファブリック。
これらは、ここ数年トレンドになってきています。
選び抜いた味のあるいくつかのアンティーク雑貨やファブリックを、新しい環境に取り入れることによって、古臭くなりすぎたり、模倣っぽくならずに、古くてほどよい上品な雰囲気を生むことができます。
この本では、これらのファブリックを使って、それぞれの好みに合った美しいインテリア雑貨を作るのに役立つ上品なアイデアやヒントを紹介しています。
ハンドメイド派の方には、少ないのですがキルトや、エプロンなどの作り方のページもあります。
ソフトウールの毛布をリフォームしてイスカバーにしたり、60年代のハンカチでカーテン、煮詰めたセーターでクッションカバーをつくったりと、ヒントになるアイデアがたくさんあり、手作り派ではない人も、思わず作ってみたいと思わせてくれます。どれもとてもきれいで可愛いけれど、甘すぎる少女趣味ではなく、シックで粋な雰囲気があります。

内容は、ヴィンテージファブリックの集め方、リビングルームや寝室、キッチンやバスルーム、アウトドア
など部屋別、クリスマスや結婚式などの行事別にアレンジやコーディネートの仕方などが紹介されています。お裁縫がそんなに上手でなくても、簡単に布地をリメイクできますよ、というガイドのページもあります
。
USA版を日本でも購入できます。
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