アンティーク雑貨の店 エルム コム
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No.4.... 2004年ユーロの旅 リヴィエラとトスカーナとアンティーク編 2004.7.20

その1 ポルトフィーノ (東リヴィエラ、イタリア)

6月のある日、ロンドンから飛行機で約1時間半でジェノバに到着。この街のちょっとダウンタウンな雰囲気も良いが、やはり夏は心地よい海風や緑の風景を満喫したい。昼休みで店が一斉に閉まった後、思い立って、ジェノバのプリンチペ駅から列車に乗り、 サンタ・マルゲリータ・リグレ駅に向かう。目指すは、ポルトフィーノ。実は、昨年も、チンクエテッレを訪れる前に立ち寄った 場所なのだ。車の旅もいいが、列車の窓から眺める風景が大好き。特にジェノバから東リヴィエラにのびる海岸、おだやかなティレニア海と パインツリーの濃い緑、海辺や山間に建つ豪奢な美しいヴィラ、可愛いホテルや家並みの眺めが最高。途中のNerviの駅に建つ、ホテルマリネラを見るたびに、ついパタリロを思い出してしまう。

ポルトフィーノはヨーロッパ有数の高級リゾート地だ。といっても、美しい入り江にパステルカラーの家が立ち並ぶ、素朴なとても小さな村。本当のセレブな人々は陸地からのアクセスが難しい、隠棲した場所 にある別荘でバカンスを楽しむそう。かつては海から自家用ヨットやクルーザーでしか入ることしかできなかったが、今では、 近隣のサンタ・マルゲリータ・リグレなどから、フェリーや市バスで日帰り観光客が訪れる。 途中には、ラファエル前派のロセッティのヴィラもある。
 

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ポルトフィーノのネコ。イタリアは外ネコが多い。


セレブといえば、地元人から聞いたところによると、つい2、3週間前にブラッド・ピットが、マット・デイモンだかジョージ・クルーニーだかと一緒にクルーザーで乗り つけ、ポルトフィーノ随一の高級ホテル Hotel Splendido に食事をしに来たという。

小さい港なのに、おみやげ屋とともに、エルメスやグッチ 、ロロ・ピアーナ、といった高級ブティックが軒を連ねている。それらを横目に、眺望を求めて岬に向かう。岬は小高い丘になっていて、緑豊かな小道を上っていくと、途中に黄色いファサードのサンジョルジョ教会、さらに上るとブラウン城がある。小さな庭付きの小さなお城からは、緑の木立の中にひっそりとたたずむヴィラや、ポルトフィーノの港が見渡せる。 ここでは、人も少なく、静かにゆっくりと景色を楽しむことができる。内部では、ポルトフィーノを訪れた、往年のセレブたちの写真展が催されている。ここから、さらに足をすすめると、小さな灯台に辿り着く。ここの「Bar Faro」で、ジェラートを買い求め、ティレニア海を行き来する帆船ヨットなどを眺める。

 

真っ青な空と黄色い教会のコントラストがまぶしい。 丘の途中にある、タイルの案内板。灯台にある'庶民的'なバール。
 

夕暮れになって、港にある セレブ御用達のサンダルショップ「Mingo」 でかわいいトングをゲット。しかし、札幌の夏ではあまり活躍しそうにない...。

 

風光明媚なポルトフィーノの港、ブラウン城からのながめ。  Mingo のトング。

 

夜8時でもカンカンに明るいが、そろそろジェノバに戻るべく、バスでサンタ・マルゲリータ・リグレ駅へ。イタリアの国鉄は イギリスに比べればずっと安いし、結構便利で列車の乗り心地もまあまあ。 鈍行列車の遅れはどこでも同じだから多少は我慢するとして、問題は頻繁にあるストである。

駅で明日はショーペロだと知らされる。「しょーぺろ?スト?また?明日、ルッカに行くのにまずい。」

ジェノバの駅で窓口のおじさんに問い合わせをするが、「明日にならないとわからない、明日の朝また来い」の一点張り。幸い、明朝の列車は多少遅れていたが、動いていた。

その2 ルッカとトスカーナのアンティーク市


トスカーナは何度となく訪れたが、ルッカは実ははじめて。とてものどかで居心地のよい町で、中世の面影が残るクリームとレンガ色の建物が広がる旧市街の周囲を、城壁と緑が取り囲んでいる。城壁の上は散歩道になっていて、週末には地元の人々がゆっくりと散策したり、ベンチで憩う姿が見られる。夏にはピーターガブリエルなどのミュージシャンが参加する ロックフェスティバルも開かれる。レンタサイクルで町をまわることも出来る。


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朝9時頃、教会やドュオモ前の広場やに脇の小道にたくさんのストールが並ぶ。


トスカーナでは、週末ごとにどこかの町でアンティークマーケットが開かれている。今回はルッカのマーケットを訪れた。でも、イタリアのアンティークマーケットにはかわいい雑貨系のものはあまりない。クラシックな骨董品か、本当のジャンクがほとんどで、他には 本、家具、絵画、宝石などのほか、ミリタリーや、教会関連のものが目に付く。それにもめげず、掘り出し物を探すハンターとなる。 イタリアではデパートや一部の店舗を除き、昼休みでお店が午後3時間ほど閉まってしまう。マーケットも、お昼には店じまいするディーラー もいるが、だいたいは終日開いている。しかし、ストールにカバーをかけてお昼ごはんに行ってしまう人もいて、盗まれたりしないのかと心配になったりする。

マーケットでゲットしたピンクの天使 。古いシンガーミシンや家具、シャンデリアなど。路上で売られていた古い3輪車。
 

町には、美しいファサードで有名なサン・ミケーレ教会や、ファサードにキリスト昇天を描いたビザンツ風のモザイクが施されているサン・フレディアーノ教会がある。ローマの円形劇場跡はコロッセオの跡形もなく、建物が丸く連なるだけだが、 中にはフレンチイタリアンのカントリー風のリネンやファブリックを使った雑貨を売る店や、入り口にイタリア料理にかかせないキッチン用品を売る店などがあって楽しめる。その他にはメインストリートにバレエシューズをはじめお洒落なシューズショップや、ハーブせっけんのお店、サンタマリアノヴェッラ薬局の製品を売るかわいいショップもある。ルッカの近くにはピノキオで有名なコローディもあるので、町のおみやげ屋さんはピノキオグッズが溢れていた。

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町自体がアンティーク

ルッカはこの時期、ジャスミンの香りで溢れる。町のあちこちに植えられたジャスミンの花の香りが夏の気温の上昇とともに立ち昇 って、とても幸せな気分になる。

昔、南仏アビニヨンで真夏の夜、レストランで食事をしていると、アフリカから来たジャスミンの花売りがやってきた ことがある。フランス人が言うには、気温が上昇してくると、ニオイが気になるので、 香りの強いジャスミンの花が売れる、と。

それはさておき、南フランスのラベンダー、サルディニアのローズマリー など、それぞれの地にそれぞれの思い出の花や植物の香り がある。イタリアには、他にもジャスミンの香りいっぱいの町はあるが、夏のルッカの思い出は、意外にもジャスミンになった。

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