トリノはピエモンテ州の州都で、イタリア第4の都市。フランスの香りのするエレガントで美しい街です。
イタリアはかなりの回数訪れていますが、トリノは大きな都市にもかかわらず、今まで訪れたことがありませんでした。今まで、バロック建築があまり好みじゃなかったので、なんとなく敬遠していたのかも。それが急に思い立ち(なぜか、急に)、トリノに行くことを決めたのです。行ってみて、まったく食わず嫌いであったことがわかりました。なぜ、今まで訪れたことがなかったのか。もったいない!
トリノといえば、有名なのが、キリストの聖骸布、世界遺産サヴォイア王宮、ジャンドゥイアをはじめとするイタリアチョコレート発祥の地にてイタリアカフェ文化発祥の地
、スローフード、グリッシーニ、フィアットをはじめとする自動車産業、現代美術、エジプト国外有数の古代エジプト博物館、イタリアサッカーリーグ、セリアAのユベントスとトリノの本拠地、冬季オリンピック、また、白魔術と黒魔術の交差するオカルティックな面も持っていて、枚挙のいとまがありません。まったくイタリアは奥が深いです。
トリノの街角
トリノの街は碁盤の目のようになっています。2泊3日の旅だったので、72時間用「トリノ
カード」を20ユーロちょっとで購入。これで、博物館や美術館がフリー、トラムもバスも乗り放題。でも、乗り物はほとんど乗らず、ひたすら徒歩。ちなみに「チョコパス」
というものもあり、これを購入すると市内のチョコレート屋さんやカフェでチョコの試食がちょこっとできる。でも、これは冬向けですね。。。。行った時は10月はじめだというのに暑くて、買ったチョコはドロドロに溶けて、「ヌッテラ」状態に。ちなみに私のお気に入りチョコスプレッドのこの「ヌッテラ」もオリジナルはこのトリノだそう。とにかく、トリノはチョコレートの名所で、チョコ屋さんだらけ、カフェでチョコドリンク、ジェラート屋さんでチョコアイス三昧。
ローマやベネチアのように、大量の外国人観光客が訪れるわけでもなく、ツーリストといえば、イタリア国内か、フランスやドイツからのお客が多いようです。たまたま話したお店の人は、「SAPPORO」をご存知でした。さすが、同じ冬季オリンピックの開催地だし。イタリアはスポーツ競技に関心が高いので、「SAPPORO」は結構知名度があるのだ、と前にイタリア人の友人の聞いたことがありました。(イギリスで「SAPPORO」といえば、ビールですが)。





エジプト博物館 横の広場には、老舗ジェラート屋さんの「ペピーノ」
この時期、東京で「トリノ・エジプト展」を開催中。トリノにあるエジプト博物館には、朝いちで行きましたが、とても空いていて、ミイラも独占状態。





広場でロックバンドのイベント中。盛りがっていました。中央はブログのパリ編でも紹介した、ジェラート屋さん「GROM」。トリノが発祥で、街にいくつかお店がありました。明るくてモダンな雰囲気。





トリノの中心あたり「サンカルロ広場」にある、高級カフェ 「カフェトリノ」。内装も優美でカプチーノも美味でした。
夕映えのサンタクリスティーナ教会。





Via G..Garibaldiにある可愛い教会



Piazza della Consolata 近くの教会




ポルティコ(回廊、柱廊、天井付きの歩道、アーケード)がいたるところに見られ、雨の日も傘いらず。ポルティコの下にトラムやバスが走り、建物と建物をつなぐポルティコの上はパティオのようになっています。



ニーチェもお気に入りだったという、老舗の伝統的カフェ&ジェラート店「FIOLIO」。
右は「MOOD」という、ブック&カフェ、カジュアルでモダンな雰囲気。



老舗カフェ「Al Bicerin」従業員スタッフは全員女性。中はこじんまりしているけど、華美過ぎずとてもよい雰囲気。ここは、ビチェリン(コーヒーベースにチョコレート、生クリームを加えた飲み物)の発祥地で有名なので、旅行者の多くはこれを頼む。1杯5ユーロ。ホットとコールドあり。この日は暑かったけど、ホットを頼みました。やはり他の店よりおいしかった。隣のショップで、チョコやおみやげが買え
ます。



ビチェリンのある Piazza della Consolata広場。トリノの中でも、特に美しい場所。左は古いエルボリステリア(ハーブ屋さん)

まばゆいコンソラータ教会





トリノはバロック建築以外にリバティ様式も有名。右端の建物はソルフェリーノ広場近くで見つけました。
Manga とトリノ
イタリアでは、相変わらず日本のアニメが大人気。街角ではルパン3世モチーフのファッションがあふれ...。










トリノのシンボル、ひときわそびえたつ塔、「モーレ・アントネリアーナ」。中には「国立映画博物館
」があり、ちょうどこの時期「MANGA
IMPACT」という、日本のアニメやマンガをフューチャーした大回顧展が行われていました。かなり大規模なイベントで、中にはガッチャマンとか、昔懐かしいアニメのヒーローが。。。。外には巨大なアニメヒロインのようなオブジェ。
「国立映画博物館」は、クラシックな雰囲気のトリノから、中に一歩入ると、「現代」に戻ったようなモダンな雰囲気。映画のテーマーパークのようでもありました。



中央にあるエレベーターで塔の上まで昇ることができます。途中、高所恐怖症にはかなりのインパクトでした。
トリノのアンティーク市とマーケット





レプブリカ広場近くにアンティークショップ街があり、月一で Gran Balonという骨董市、毎土曜日に小規模な蚤の市が開かれます。ガラクタが多いよう...ですが、たまに掘り出し物らしき物も。







アンティークショップの可愛い看板や壁の聖女像。

レプブリカ広場では、ヨーロッパ最大でいわれるマーケットが開かれます。これはほんの一部。野菜や果物のほか、食料品、安い衣料品などがひしめき合っています。



トマトの量凄すぎ。 ナスビ、大きすぎ。。。
No.11.... 2009年
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